【今週のレース】
【ターコイズS】
《12/14(土)・中山芝1600m・G3H》
中山芝1600mのコース特徴
出典 : JRA
《芝1600mの特徴》
スタートは1コーナー横のポケット地点。中山競馬場芝コースの高低差は5.3mと、JRA全10場の中で最も高低差がある。その最高地点がこの1コーナーのところ。2コーナーまで緩やかに下り、さらに外回りコースのバックストレッチで約4.4mの勾配を駆け下りる。最後の直線距離は310mと、中央4場の中では最短。なおかつ、ゴール前には高低差約2.2mの急坂がある。なお、仮柵によるコース設定はA、B、Cの3パターン。近年は年明けの1回開催と秋開催でCコースが使用されており、A、Bに比べて逃げ馬の好走確率が高くなっている。
ターコイズSの過去の傾向
※重賞に昇格した2015年以降の9回を対象に分析する。
1)2~3着に穴馬多数
人気別で好走馬が多いのは1番人気【3.0.1.5】複勝率44.4%、3番人気【1.3.1.4】同55.6%。その他は複勝率22.2%が最高で、14番人気を除く全人気から3着以内の好走馬が出ている。ただし優勝馬は9頭中8頭が5番人気以内で、2~3着候補に穴馬を多く拾いたい。3連単の配当は1万円台が2回、その他は5万円以上。2015年には295万馬券も出ている。
2)3、4歳が主力
年齢別では3歳が【4.2.1.33】と最多の4勝で、複勝率は17.5%。4歳は【2.6.4.33】とやや勝ちきれないが、複勝率は3歳を上回る26.7%をマークしている。5歳は【3.1.2.37】と3勝も、複勝率は14.0%と劣勢気味。6歳は【0.0.2.14】同12.5%で連対がなく、7歳以上の出走はなかった。
3)前走の3角2~3番手に注目
本競走では逃げた馬が【1.1.1.6】と3頭好走しているが、前走の3角を先頭で通過していた馬は【0.1.0.10】と今ひとつ。2~3番手だった馬が【3.3.1.20】連対率22.2%と優秀で、前走では逃げられなかった馬、控えていた馬に注目したい。ただし、前走3角4~5番手は【1.1.0.19】と不振。2~3番手以外なら6番手以下のほうが良い。
4)前走G1組の過信禁物
前走クラス別(中央)では、G1組が【4.0.2.26】と最多の4勝も、複勝率は18.8%止まりで過信は禁物。G2組【2.1.3.20】複勝率23.1%、3勝クラス組【1.3.1.20】同20.0%で、オープン特別組とG3組は同15%前後。距離別では本競走と同じマイル戦に出走していた馬が【3.6.4.35】で複勝率27.1%と高い。
出典:JRA-VAN
【朝日杯FS】
《12/15(日)・芝1600m・G1》
京都芝1600mのコース特徴
出典:JRA
《芝1600mの特徴》
スタート地点は向正面の2コーナーのポケット。芝1600m(内回り)のスタートより若干右寄りに位置する。3コーナーまでは一直線で距離は約700m(Aコース時)もある。向正面半ばからは徐々に坂を上り、3コーナーのところで頂上を迎える。そして4コーナーにかけて下るというレイアウト。内回りより勾配はキツく、高低差は4.3m(内回りは3.1m)になる。最後の直線は平坦で、Aコース時が403.7m、B、C、Dコース時が398.7m。
朝日杯FSの過去の傾向
※今年は京都開催となるが、阪神で行われた過去10年のデータから分析する。
1)近3年は堅い決着
過去10年の人気別成績は、1番人気馬が【5.2.2.1】。昨年のジャンタルマンタルら最多の5勝をあげ、連対率70.0%・複勝率90.0%と高い。2番人気馬は【2.3.1.4】で18年アドマイヤマーズら2勝をあげ、複勝率60.0%と1番人気馬に次いで高い。以下、3・6・7番人気馬が1勝ずつ。2・3着馬は下位人気まで幅広く分布しており、10番人気以下は【0.1.3.70】で4頭激走している。
過去10回中6回で7番人気以下の馬が1頭は3着以内に入っているが、近3年はいずれも5番人気以内の馬で決まっており、堅い決着が続いている。
2)キャリア2戦の馬が最多の5勝
キャリア別成績は、2戦の馬が【5.5.3.34】。21年ドウデュースら最多の5勝をあげ、複勝率27.7%。3着以内馬13頭中11頭は前走で勝利をおさめていた。新馬戦を勝ったばかりの1戦の馬は【1.0.2.3】で15年リオンディーズが勝利し、複勝率50.0%。これら1・2戦の馬の複勝率が高い。
3戦の馬は【3.4.1.41】で20年グレナディアガーズら3勝も、複勝率16.3%。4戦の馬は【1.1.4.31】で16年サトノアレスが勝利し、複勝率16.2%。3着以内馬はすべて4戦以内におさまっており、5戦以上の馬は【0.0.0.25】と不振傾向にある。
3)サウジアラビアRC勝ち馬に注目
前走レース別成績では、サウジアラビアRC組が【3.2.1.5】。一昨年のドルチェモアら最多の3勝をあげ、連対率45.5%・複勝率54.5%と非常に高い。なかでも前走1着馬は【3.1.1.0】で5頭すべて3着以内に入っており、注目しておきたい。
デイリー杯2歳S組は【2.4.2.20】。18年アドマイヤマーズら2勝で、連対率21.4%・複勝率28.6%。前走1着だった馬は【2.2.1.3】で連対率50.0%・複勝率62.5%と優秀だ。3着以内馬5頭はいずれも朝日杯FSで上位2番人気以内に支持されていた。
京王杯2歳S組は【0.2.2.24】で、勝ち星がなく、連対率7.1%・複勝率14.3%。この組の3着以内馬4頭中3頭は前走で勝利をおさめていた。
4)1・2月生まれの馬が好成績
2歳G1だけに出走馬の生まれ月に着目すると、2月生まれの馬が【3.6.3.29】。一昨年のドルチェモアら3勝をあげ、複勝率29.3%。3月生まれの馬は【3.3.3.42】で複勝率17.6%、1月生まれの馬が【2.1.1.6】で同40.0%。1・2月生まれの複勝率が高い。4月生まれは【1.0.3.47】で同7.8%、5月生まれは【1.0.0.10】で同9.1%となっている。
なお、前週の阪神JFでは1着アルマヴェローチェと2着ビップデイジーは2月生まれ、3着テリオスララは3月生まれだった。
出典:JRA-VAN