【今週のレース】
今週は中山競馬場でG1ホープフルSが行われます。
コース特徴と過去のレース傾向を見ていきたいと思います。
【ホープフルS】
中山芝2000mのコース特徴
出典 : JRA
中山競馬場の芝2000mコースは、内回りを使用し、急坂やタイトなコーナーが特徴的なレイアウトです。
コースの特徴
スタート地点: 4コーナーの出口付近から開始されます。
最初の直線と坂: スタート直後に高低差2.2mの急坂を上ります。この上り坂は1コーナーまで続き、序盤からスタミナが求められます。
1コーナーから2コーナー: 角度のきついコーナーが連続し、馬群が密集しやすい区間です。内回りコースのため、コーナーの半径が小さく、器用な立ち回りが求められます。
向正面と下り坂: 2コーナーを過ぎると下り坂に入り、ペースが速くなりやすい区間です。この下り坂は4コーナーまで続き、スピードの維持が重要となります。
最後の直線: 全長310mと短く、ゴール前には再び高低差2.2mの急坂が待ち受けています。このため、直線での一気の追い込みは難しく、コーナーでの位置取りやペース配分が勝敗を左右します。
坂とコーナーの影響
急坂の存在: スタート直後とゴール前に急坂があるため、序盤から無理なペース配分をすると終盤での失速につながります。特に最後の急坂は「心臓破りの坂」とも呼ばれ、長距離を走った馬たちにとって大きな試練となります。
コーナーの多さ: コース全体でコーナーを4回通過するため、器用な立ち回りが求められます。特に内回りコースを使用するため、コーナーリングの技術や位置取りが重要です。
まとめ
中山競馬場芝2000mは、急坂とタイトなコーナーを含むタフなコースであり、スタミナと器用さ、そして適切なペース配分が求められます。特にゴール前の急坂は勝敗を大きく左右するため、最後まで集中力を保つことが重要です。
ホープフルSの過去の傾向
1)順当か波乱か、両極端な一戦
過去10年(G2時代の2014~16年を含む)の人気別成績は、1番人気馬が【6.1.0.3】。昨年のレガレイラら過半数の6勝をあげ、連対率・複勝率70.0%。2番人気馬は【2.2.3.3】で21年キラーアビリティら2勝をあげ、複勝率70.0%で1番人気馬に並んでいる。3番人気馬は【1.2.1.6】で15年ハートレーが勝利し、複勝率40.0%。これら上位3番人気以内で大半の9勝をあげている。
人気薄では一昨年に14番人気ドゥラエレーデが優勝、昨年は13番人気サンライズジパングが3着と2桁人気馬が好走。配当面では3連単で3万円未満の堅い決着が6回と目立つ一方で、14年には3連単34万円、一昨年は同246万円(14→7→6番人気)と波乱となることもある。順当か波乱か、両極端な一戦となっている。
2)勝ち馬はキャリア4戦以内
キャリア別成績は、出走数最多の2戦の馬が【5.6.4.40】。19年コントレイルら最多の5勝をあげ、連対率20.0%・複勝率27.3%。この組の3着以内馬15頭中14頭は上位4番人気以内に支持されていた。新馬戦を勝ったばかりの1戦の馬は【2.0.2.15】。14年シャイニングレイら2勝をあげ、複勝率21.1%。3戦の馬は【1.1.2.32】で複勝率11.1%、4戦の馬は【2.1.2.17】で同22.7%。勝ち馬はすべて4戦以内の馬から出ている。
5戦以上の馬は勝ち星がないものの、6戦の馬は【0.2.0.2】で連対率・複勝率50.0%と健闘している。
3)前走上がり2位以内が大半の9勝
前走上がり順位別成績は、前走上がり1位の馬が【6.5.5.40】。16年レイデオロら過半数の6勝をあげ、複勝率28.6%。前走上がり2位の馬は【3.2.3.26】で18年サートゥルナーリアら3勝をあげ、複勝率23.5%。これら前走上がり2位以内の馬で大半の9勝をあげている。
前走距離別成績は、前走1800m組が【6.3.4.42】。昨年のレガレイラら近6年続けて勝ち馬を出しており、複勝率23.6%。前走2000m組は【4.5.5.69】で17年タイムフライヤーら4勝をあげ、複勝率16.9%。前走1600m組は【0.2.1.6】で勝ち馬こそ出ていないものの、複勝率33.3%と高い。
4)ノーザンファーム生産馬に注目
生産者別成績は、ノーザンファーム生産馬が【8.4.6.25】。20年ダノンザキッドら大半の8勝をあげ、複勝率41.9%と優秀だ。なかでも前走1着馬は【5.4.6.13】で複勝率53.6%と非常に高い。他では社台コーポレーション白老ファーム生産馬が【1.0.0.2】で17年タイムフライヤー、ノースヒルズ生産馬が【1.0.0.4】で19年コントレイルがそれぞれ優勝している。
なお、社台ファーム生産馬は【0.0.1.18】で連対馬が出ておらず、3着1回のみとなっている。
出典:JRA-VAN