2025年1月19日に開催される伝統の一戦「京成杯」と「日経新春杯」。
クラシックを目指す若駒たちが火花を散らす京成杯、そして中長距離王者を目指す馬たちの激闘となる日経新春杯は、新年の競馬を盛り上げる注目のレースです。
この記事では、過去の傾向やコース攻略ポイントを基に、勝ち馬を見抜くためのヒントをお届けします。競馬ファン必見の内容をぜひお楽しみください!
穴馬を見つける時に見るべきポイント!
【京成杯】
《1/19(日)・芝2000m・G3》
中山芝2000mのコース特徴

出典 : JRA
中山競馬場芝2000mは、数々の重賞レースが行われる日本有数の特徴的なコースです。トリッキーなレイアウトと高低差があるため、馬の適性や騎手の技量がレース結果に大きく影響します。
主な特徴
- スタート地点:1コーナーの引き込み線からスタートし、すぐにコーナーに差し掛かります。内回りコースを使用するため、序盤からポジション争いが激しくなることが多いです。
- 坂の構成:スタート後から2コーナーまでは比較的緩やかな上り坂。向正面は平坦でスピードが出やすいが、3コーナー手前から下り坂となります。最後の直線には高低差2.4mの急坂が待ち構えています。この坂はスタミナと瞬発力が問われるポイントです。
- コーナー:コース全体の特徴として、コーナー半径が小さく、急カーブが多い。特に3~4コーナーは下りながらのカーブで、騎手には繊細な操作が求められます。内回りコースのため、コーナーリング性能が高い馬や小回り適性のある馬が有利です。
- 直線:最後の直線は310mと短く、追い込み一辺倒の競馬では届きにくい。直線の途中に坂があるため、パワーと持久力が重要です。
戦略ポイント
脚質
先行馬が有利と言われるコースで、序盤のポジション取りが非常に重要です。
ただし、最後の急坂で失速しやすいため、スピードとスタミナのバランスが求められます。
枠順
内枠が有利です。特にスタート後のポジション争いが激しいため、外枠の馬は序盤でロスが生じやすく、不利になる場合があります。
中山芝2000mは、馬の総合力を試されるコースで、スタート直後から緊張感のある展開になることが多いです。坂と急カーブが特徴的で、トリッキーなレイアウトが競馬の醍醐味を引き立てています。
京成杯の過去の傾向
1)連対馬の多くは5番人気以内
過去10年の人気別成績は1番人気【3.2.1.4】、2番人気【1.4.1.4】、3番人気【1.0.1.8】、4番人気【1.0.0.9】、5番人気【2.1.0.7】。1番人気と2番人気の連対率(50.0%)と複勝率(60.0%)が互角。勝ち馬8頭と2着馬7頭が5番人気以内から出ている。残る好走馬はすべて6~10番人気【2.3.7.37】。11番人気以下【0.0.0.38】は好走例がない。
2)先行と中団の好走率が互角
脚質別成績(TARGET frontier JV基準)は逃げ【0.1.0.9】、先行【4.3.3.29】、中団【5.4.4.39】、後方【1.2.3.30】。逃げて好走したのは2番人気に支持された21年タイムトゥヘヴンだけ。先行と中団の好走率は互角。追い込みも決まることがある。
3)前走JRA重賞ならばホープフルSか京都2歳S
前走JRA重賞【2.2.2.34】は好走馬が6頭。レースの内訳を見ると、ホープフルS(G2時代も含める)【1.1.2.11】か京都2歳S組【1.1.0.3】に限られる。朝日杯フューチュリティSや東スポ杯2歳S組からは好走馬が出ていない。
4)新馬組の成績が良い
前走未勝利【0.4.2.26】よりも新馬【4.1.2.14】の方がかなり成績が良いのが特徴。1勝クラス【3.2.4.28】は未勝利に比べて勝率は高いが、連対率や複勝率は少し良い程度。葉牡丹賞やエリカ賞を中心に芝2000mの特別戦組から好走馬が出ている。
出典:JRA-VAN
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【日経新春杯】
《1/19(日)・芝2200m・G2H》
中京芝2200mのコース特徴

出典:JRA
中京競馬場の芝2200mは、タフなレース展開が求められるコースで、適性とスタミナが重要です。このコースの特徴について、坂やコーナーを含め詳しく解説します。
コース形態
左回りのコースで、2200mはホームストレッチの中間付近からスタートします。
最初のコーナーまでの距離は約400mあり、スタート直後から位置取りの争いが展開されることが多いです。
全体としてアップダウンが多く、スピードだけでなく持久力と適性が求められるコースです。
坂について
中京競馬場の最大の特徴はホームストレッチにある急坂です。
高低差約2.0mの急坂がゴール前にあり、最後の力比べの舞台となります。
この坂の影響で、前半で飛ばした馬が失速することが多く、差し馬にもチャンスが広がります。
また、向正面にも緩やかな下り坂があり、ペースが上がることがあるため、後半のスタミナが重要です。
コーナーの特徴
コーナーは計4つあり、スパイラルカーブを採用しているため、外枠の馬も比較的スムーズに回れる設計になっています。
特に3~4コーナーは緩やかなカーブで、スピードを保ちながら直線に向かうことが可能です。
内枠が距離ロスの面で有利ですが、外枠からでもコーナリングが得意な馬であればチャンスは十分あります。
スタートからゴールまでの流れ
- スタート~第1コーナー
スタートして約400mは平坦で、位置取り争いが激しくなります。この部分で無理をすると後半に響くため、脚を溜める騎乗が求められます。 - 第1~第2コーナー
緩やかなカーブを回りながら徐々にペースが落ち着きます。スタミナを温存しつつも、良いポジションを取ることが重要です。 - 向正面
緩やかな下り坂が続くため、ペースが速くなることが多いです。この区間で無理をすると坂で失速しやすいので、適度に抑える騎乗が鍵です。 - 第3~第4コーナー
緩やかなスパイラルカーブで、差し馬が外から仕掛ける場面が多いです。コーナーでの加速力が勝負の分かれ目になります。 - 最後の直線
中京競馬場の直線は約412mと長く、さらに急坂が待ち構えています。坂を駆け上がる力が必要で、粘る先行馬と差し脚を活かす馬の接戦になりやすいです。
傾向とポイント
脚質: 差し馬や追い込み馬が有利になることが多いです。先行馬は坂を克服できるスタミナが求められます。
枠順: 内枠が有利と言われていますが、スパイラルカーブの影響で外枠からでも実力を発揮しやすいです。
ペース: 前半のペース次第で展開が変わります。速いペースだと先行馬が不利になり、後方からの差しが決まりやすくなります。
まとめ
中京芝2200mは、最後の急坂やスパイラルカーブ、長い直線といった要素が絡み合うコースで、馬のスタミナや瞬発力だけでなく、騎手のペース配分や位置取りの巧さも問われます。ゴール前の坂が勝敗を左右するため、ラストスパートに強い馬が活躍しやすい舞台です。
日経新春杯の過去の傾向
※今年は中京競馬場で開催されるが、京都開催を含む2015年以降の過去10年のデータから分析する。
1)順当か波乱か、両極端な傾向
過去10年の人気別成績は、1番人気馬が【4.2.0.4】。昨年のブローザホーンら最多の4勝をあげ、複勝率60.0%。以下、2番人気馬が3勝、3・6・7番人気馬が各1勝。4番人気馬は【0.2.4.4】で勝ち星こそないものの、複勝率60.0%で1番人気馬に並んでいる。2・3着馬は下位人気まで幅広く分布し、10番人気以下は【0.3.1.52】。配当面では3連単で4万円未満が6回ある一方で、中京開催の21年には7→13→4番人気で96万馬券が出るなど両極端な傾向となっている。
2)4歳馬が過半数の6勝
年齢別成績は、4歳馬が【6.4.2.19】。22年ヨーホーレイクら過半数の6勝をあげ、連対率32.3%・複勝率38.7%でトップだ。5歳馬は【2.2.4.21】で昨年のブローザホーンら2勝で、複勝率27.6%。6歳馬は【2.4.4.32】で一昨年のヴェルトライゼンデら2勝をあげ、複勝率23.8%。3着以内馬はすべて4~6歳馬から出ており、7歳以上の馬は【0.0.0.44】と不振傾向にある。
3)前走5着以内で斤量減の馬に注目
ハンデ戦で前走からの斤量増減別成績は、出走数が多い斤量減の馬が【7.6.5.57】。21年ショウリュウイクゾら7勝をあげ、複勝率24.0%。この組は前走で5着以内だった馬が【4.5.3.11】で20年モズベッロら4勝をあげ、複勝率52.2%と非常に高い。前走から斤量増の馬は【1.2.3.18】で複勝率25.0%、斤量増減なしの馬は【2.2.2.41】で同12.8%と最も低い。
4)中京では前走480キロ以上の馬が活躍
中京開催(21~23年)過去3回の前走馬体重別成績は、500キロ以上の馬が【2.0.1.5】。22年ヨーホーレイクら2勝をあげ、複勝率37.5%と優秀だ。これら前走480キロ以上の馬が【3.2.2.18】で、複勝率28.0%と高い。一方で前走480キロ未満の馬は【0.1.1.19】で勝ち星がなく、複勝率9.5%にとどまっている。
出典:JRA-VAN