2025年の小倉牝馬S、AJCC、プロキオンSが1月25日・26日に開催されます。
今年から新設された小倉牝馬Sは、昨年まで同時期・同条件で行われた愛知杯の傾向が重要なカギとなります。
また、距離が1800mに変更されたプロキオンSでは、昨年までの東海Sのデータが有力な参考材料に。
伝統のAJCCとともに、各レースの勝ち馬を見抜くためのレース傾向やコース攻略のポイントを徹底分析!
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【小倉牝馬S】
《1/25(土)・芝2000・G3H》
小倉競馬場 芝2000mのコース特徴

出典:JRA
小倉競馬場の芝2000mは、スタミナとスピードのバランスが重要となるコースです。小倉競馬場は小回りコースで、コーナーの多さや直線の短さが特徴的です。以下に、コースの特徴を詳しく解説します。
コース形態
- 右回りコースで、芝2000m戦はスタンド前からのスタート。1コーナーまでの距離は約475mと比較的長めで、スタート直後にペースが落ち着きやすい傾向があります。
- コース全体は小回りで、スピードの持続力と立ち回りの巧さが問われるレイアウト。
- 勝負どころでの位置取りが非常に重要となります。
坂について
- 小倉競馬場はほぼ平坦なコースで、ゴール前の直線にも急な坂はありません。
- そのため、スピード能力の高い馬が有利で、瞬発力勝負というよりも持続的なスピードが求められます。
- ただし、3コーナーから4コーナーにかけて緩やかな下り坂があり、加速しやすく前の馬が粘り込む展開が多く見られます。
コーナーの特徴
- 4つのコーナーを回る小回りコースで、カーブがきつく、器用に立ち回れる馬が有利。
- 特に3コーナーから4コーナーにかけてのスパイラルカーブにより、コーナーで加速しながら外を回ると距離ロスが大きくなります。
- 内枠が有利と言われるのはこのためで、経済コースを走れる馬が上位に来やすいです。
- 外枠の馬はコーナリングの巧さが求められ、スムーズな位置取りが鍵となります。
スタートからゴールまでの流れ
- スタート~1コーナー
- 直線を使ってスムーズにポジション争いが行われ、ペースは落ち着くことが多いです。
- 先行争いが激しくなると、前半のラップが速くなり後方待機馬にもチャンスが出ます。
- 1~2コーナー
- 小回り特有のタイトなコーナーでペースが落ち着き、ロスなく立ち回ることが求められます。
- インを確保した馬が有利。
- 向正面
- 比較的平坦なため、ここでポジションを押し上げる動きが多く見られます。
- スローなら前残り、速くなると差し馬の台頭も。
- 3~4コーナー
- 緩やかな下り坂があるため、ここで一気に加速。
- 先行勢が押し切るか、差し馬が届くかの勝負どころ。
- 最後の直線
- 小倉の芝2000mの直線は約293mと短いため、直線一気の追い込みは難しく、4コーナーでの位置取りが非常に重要。
- 前目の馬が粘りやすく、差し馬はコーナーでのロスを最小限にする工夫が必要。
傾向とポイント
- 脚質: 先行馬が有利で、逃げ・先行勢の押し切りが多い。差し馬は位置取りとコーナーの立ち回りが鍵。
- 枠順: 内枠が圧倒的に有利。外枠からの差しはコーナーでの距離ロスが響きやすい。
- ペース: 逃げ争いが激しくなるとペースが速くなり、後方待機馬の台頭もあるが、基本的にスローからのロングスパートが主流。
まとめ
小倉競馬場の芝2000mは、小回り、平坦、短い直線が特徴で、スピードと立ち回りの巧さが問われるコースです。特に、内枠の先行馬が有利な傾向が強く、コーナーワークを活かせる器用な馬が好成績を収めやすいです。
【小倉牝馬Sの過去の傾向】
※第1回小倉牝馬Sとして行われるが、前年までの愛知杯と同条件で行われるため、2016年以降の愛知杯過去9回のデータから分析する。(16~19年・21年~23年は中京、20年・24年は小倉で開催)
1)伏兵馬の一発がある一戦
過去9回の人気別成績は、1番人気馬が【3.1.1.4】。昨年のミッキーゴージャスら最多の3勝をあげ、複勝率55.6%。2番人気馬は【1.0.2.6】で、複勝率33.3%。以下、8番人気馬が2勝、6・7・9番人気馬が1勝ずつ。6~9番人気馬で5勝と伏兵馬の一発がある。10番人気以下は【0.2.1.60】で、10・11番人気馬から3頭激走している。3連単では昨年の1万5950円が最低配当で、残る8回は3万円以上、うち5回は10万円以上と波乱傾向が強い。
2)4・5歳馬で大半の7勝
年齢別成績は、5歳馬が【4.4.4.42】。22年ルビーカサブランカら最多の4勝をあげ、複勝率22.2%。4歳馬は【3.2.2.24】で一昨年のアートハウスら3勝をあげ、複勝率22.6%と5歳馬をわずかに上回る。これら4・5歳馬で大半の7勝をあげている。6歳馬は【1.3.2.41】で複勝率12.8%、7歳以上の馬は【1.0.1.10】で同16.7%となっている。
3)距離短縮馬が複勝率トップ
前走からの距離増減別成績は、前走から距離短縮の馬が【2.4.3.23】。22年ルビーカサブランカら2勝をあげ、複勝率28.1%と高い。なかでも前走1着馬は【1.2.0.1】で連対率75.0%と優秀で、該当馬がいれば要注目。今回と同じ前走2000m組は【5.1.4.43】で16年バウンスシャッセら最多の5勝をあげ、複勝率18.9%。この組は前走5着以内だった馬が【4.1.3.14】で複勝率36.4%と高い。距離延長組は【2.4.2.51】で、複勝率13.6%と最も低い。
4)小倉開催では2・3枠に注目
小倉開催の過去2回における枠番別成績は、3枠が【1.2.0.1】。20年デンコウアンジュが勝利し、連対率75.0%と非常に高い。2枠は【0.0.2.1】で複勝率66.7%と優秀だ。これら2・3枠に入った馬の好走が目立つ。他では7枠が【1.0.0.3】で、昨年のミッキーゴージャスが優勝している。
出展 : JRA-VAN
【AJCC】
《1/26(日)・芝2200m・G2》
中山競馬場芝2200mのコース特徴

出典 : JRA
中山競馬場の芝2200mは、スタミナと持続力、さらに器用さが求められるコースです。スタートからゴールまでに特徴的な坂やタイトなコーナーがあり、総合力の高い馬が勝ちやすい傾向にあります。以下に、コースの詳細を解説します。
コース形態
- 右回りの小回りコースで、芝2200mはホームストレッチの4コーナー付近からスタート。
- スタート後すぐに1コーナーに入るため、序盤のポジション争いが重要。
- コース全体としては高低差が5.3mあり、JRAの平地コースでは最大級のアップダウンを誇ります。
- 直線は310mと短く、最後の急坂をどう攻略するかが鍵となります。
坂について
- スタート直後から上り坂: 1コーナーに向かって緩やかな上りが続き、ペースが落ち着く傾向にあります。
- 向正面の下り坂: スピードに乗りやすく、ここで仕掛ける馬も多いですが、ペースアップに注意が必要。
- 最後の急坂: ゴール前の急坂(高低差2.2m)は中山競馬場の名物で、ラストスパート時にスタミナが問われるポイントです。
コーナーの特徴
- 計4回のコーナーを回るレイアウトで、カーブがきつめの小回りコース。
- 特に3~4コーナーはスパイラルカーブになっており、スムーズな加速が求められる。
- コーナーでの位置取りが重要で、内を立ち回れる馬が有利。
- 外を回ると距離ロスが大きく、差し・追い込み馬にとっては厳しい展開になりがちです。
スタートからゴールまでの流れ
- スタート~1コーナー
- スタート直後に上り坂があるため、ペースが落ち着きやすい。
- 1コーナーまでの距離が短いため、内枠の先行馬が有利。
- 1~2コーナー
- ゆるやかな上りが続き、各馬が隊列を整えるポイント。
- 折り合いをつけやすいが、ペースが上がるとスタミナが必要。
- 向正面
- 下り坂があり、徐々にスピードが上がる。
- 逃げ・先行勢がペースをコントロールする場面。
- 3~4コーナー
- スパイラルカーブのため、勢いをつけながら加速可能。
- 内を立ち回れる馬が有利、外を回ると距離ロスが大きい。
- 直線(310m)
- 直線が短いため、4コーナーでの位置取りが勝敗を左右する。
- ゴール前の急坂(高低差2.2m)を克服できるかが重要。
- スタミナ切れを起こす馬が多く、持続力が求められる。
傾向とポイント
- 脚質: 先行・差しのバランスは取れているが、先行馬がやや有利。
- 枠順: 1~4枠の内枠有利。1コーナーまでの距離が短く、ポジションを取りやすい。
- ペース: 坂を意識したスローペースからのロングスパートが多く、持久力勝負になりやすい。
- 向正面でのロングスパート: ここで一気に動けるスタミナ型の馬が強い。
まとめ
中山競馬場の芝2200mは、アップダウンの激しいタフなコースで、特に最後の急坂が勝負の分かれ目となります。スタート直後の位置取りが重要で、内枠の先行馬が有利な傾向。 直線が短いため、早めに動ける馬や機動力のある馬が強いコースです。
AJCCの過去の傾向
1)6~10番人気の単勝回収値は106
過去10年の人気別成績は1番人気【2.3.0.5】、2番人気【2.1.1.6】、3番人気【2.2.2.4】、4番人気【2.0.2.6】、5番人気【0.2.2.6】。連対率は1番人気が50.0%、複勝率は3番人気が60.0%でそれぞれトップ。6~10番人気【2.1.3.44】は単勝回収値106で妙味あり。11番人気以下【0.1.0.40】は苦しい傾向。
2)先行が圧倒的に強い
脚質別成績(TARGET frontier JV基準)は逃げ【1.0.1.9】、先行【8.4.2.22】、中団【1.5.6.47】、後方【0.0.0.33】、マクリ【0.1.1.0】。先行が圧倒的に強く、中団は勝率が低い。後方は好走例ゼロだが、まくれる馬ならば大丈夫。逃げも要注意だ。
3)前走JRA・G1かG3組
前走JRA・G1【4.3.2.28】とJRA・G3【1.6.4.25】組から連対馬が7頭ずつ出ている。G1組は菊花賞や有馬記念、ジャパンC、天皇賞(秋)などが有力。G3組は中日新聞杯やチャレンジC、福島記念が有力。中山金杯【0.0.1.11】は凡走するケースが多い。
4)JRA・G2組も悪くはない
前走JRA・G2【3.0.2.23】も悪い成績ではない。アルゼンチン共和国杯やステイヤーズS、金鯱賞(12月施行)組から好走馬が出ている。オープン特別【0.1.0.20】は厳しい。しかし、3勝クラス【1.0.2.11】は警戒が必要。
出典:JRA-VAN
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【プロキオンS】
《1/26(日)・ダート1800m・G2》
中京競馬場ダート1800mのコース特徴

出典:JRA
中京競馬場のダート1800mは、スタミナとパワーを要求されるコースであり、特に最後の急坂が勝負を分けるポイントになります。スタート位置やコーナーの特徴から、先行馬と差し馬のバランスが重要なレース展開が求められます。
コース形態
- 右回りの1周コース(高低差3.4m)
- スタートはホームストレッチの2コーナー奥のポケット地点から。
- 1周半するレイアウトで、コーナーを4回回る。
- 直線の長さは約410mと、ダートコースとしては長め。
坂の特徴
- 中京競馬場最大の特徴はゴール前の急坂(高低差2.0m)
- 直線半ばから上りが始まり、最後まで脚を伸ばせるかがカギ。
- 持久力が問われ、スタミナが不足する馬には厳しい。
- スタート直後はやや下り坂になっており、序盤のペースが速くなる傾向。
コーナーの特徴
- 4つのコーナーは比較的緩やかな設計になっており、スピードを維持しやすい。
- しかし、コーナーでの内外の距離差が大きく、外枠の馬はロスが多い。
- 特に3~4コーナーはスパイラルカーブになっており、加速しやすくなっているため、ここでの仕掛けが重要。
スタートからゴールまでの流れ
- スタート~1コーナー
- スタート直後は緩やかな下り坂があり、ペースが上がりやすい。
- 1コーナーまでの距離は長め(約400m)で、先行争いが激化しがち。
- 外枠の馬はスムーズに先行するのが難しく、内枠の馬が有利。
- 1~2コーナー
- ここではペースが落ち着きやすく、隊列が形成されるポイント。
- コーナーが緩やかで、スムーズに回れるが、内を立ち回る馬が有利。
- 向正面
- 長いバックストレッチ(約600m)を使って徐々にペースアップ。
- 差し馬はこの区間でポジションを押し上げる必要がある。
- 3~4コーナー(スパイラルカーブ)
- ここからスパートする馬が多く、先行馬にとっては試練のポイント。
- 外を回ると距離ロスが大きいため、内で脚を溜めることが重要。
- 直線(410m)
- ゴール前に2.0mの急坂があるため、余力が必要。
- パワータイプの馬が強く、脚を使い切ると差し馬に交わされる展開も多い。
傾向とポイント
- 脚質: 先行馬がやや有利だが、差し・追い込み馬の台頭も多い。
- 枠順: 内枠の先行馬が有利だが、外枠の差し馬がはまるケースも。
- ペース: 序盤速くなりがちで、向正面で一度落ち着く流れが多い。
- 仕掛けどころ: 3~4コーナーでのロングスパートが重要。
まとめ
中京競馬場ダート1800mは、ゴール前の急坂と長い直線が特徴的なタフなコース。 持久力とパワーが求められ、特にスタミナがある先行馬が優位に立ちやすいですが、展開次第で差し馬にもチャンスがあります。
プロキオンSの過去の傾向
※本年より1月に移動し中京ダート1800mで行われるため、昨年まで同時期・同コースで施行されていた東海Sの過去10年を対象に分析する(2020、24年は京都)。
1)1番人気が安定
人気別では1番人気が【4.3.2.1】複勝率90.0%と素晴らしい安定感を誇り、2番人気も【4.2.0.4】連対率60.0%の好成績。3~4番人気も計【1.1.5.13】複勝率35.0%と上々だ。5番人気以下は好走馬が分散し、12~13番人気から計3頭が好走。3連単は半数の5回が9000円未満に収まっている一方で、46万馬券、24万馬券も出ている。
2)5歳馬が5勝
年齢別の成績は5歳が【5.3.2.25】と半数の5勝をマーク。複勝率28.6%もトップだ。好走馬数では6歳【3.2.6.36】が5歳を上回り、複勝率は23.4%。4歳は該当馬がやや少ないが【1.2.1.13】同23.5%をマークする。7歳以上は【1.3.1.45】同10.0%と好走確率は低い。
3)優勝馬は中枠から
今年のプロキオンSと同じ中京ダート1800mで行われた8回の枠番別では、4枠が4勝、6枠が2勝、3、5枠が各1勝と、優勝馬は3~6枠に集中。複勝率では3、4枠のほか、7枠も30%以上を記録している。1枠は11頭すべて馬券圏外で、2枠も【0.1.1.11】同15.4%と内めの枠は今ひとつ。外の8枠も【0.1.1.14】同12.5%止まりだ。
4)チャンピオンズC、みやこS組に注目
前走レース別ではチャンピオンズC組が【2.3.4.13】複勝率40.9%の好成績で、前走着順は不問。また、みやこS組が【1.3.0.4】で連対率50.0%の好成績だ。これら前走重賞組の好走確率が高く、オープン特別組は【3.3.4.68】と好走馬は多いが複勝率は12.8%止まり。ただ前走4着以内馬にかぎれば【3.2.4.24】同27.3%と悪くない。
出典:JRA-VAN