2月2日に開催される根岸SとシルクロードSは、春の大舞台を目指す有力馬が集結する重要な一戦です。
根岸Sはダート短距離路線の決戦で、フェブラリーSへのステップレースとして注目され、シルクロードSはスプリント王者を狙う馬たちが集う白熱のハンデ戦。
今年の勝ち馬を見抜くためには、過去のレース傾向やコース特性を把握することがポイントです。
本記事では、それぞれのレースの傾向と攻略法を徹底解説し、注目馬を分析します!
穴馬を見つける時に見るべきポイント!
【根岸S】
《2/2(日)・ダート1400・G3》
東京競馬場 ダート1400mのコース特徴

出典:JRA
東京競馬場のダート1400mは、スピードとパワーを兼ね備えた馬が活躍しやすいコースです。コース全体を通じて坂や直線がポイントとなり、仕掛けのタイミングがレースの鍵を握ります。
コース形態
- スタート地点は、ダートコースの向正面の中間あたりに位置。
- 左回りコースで1周する形状。
- ゴール前の直線が501.6mとダートコースとしては日本最長の直線。
- 高低差は2.4mで、特に坂の影響が大きい。
坂の特徴
- 直線半ばに高低差約2.0mの急坂が存在。
- 坂を登り切るにはスタミナが必要で、ゴール直前で失速する馬も多い。
- スタート後はフラットな形状が続くため、前半のペースは比較的速くなりやすい。
コーナーの特徴
- コースのカーブは比較的緩やかで、スピードを維持しやすい設計。
- 3~4コーナーにかけてはスパイラルカーブではないものの、先行馬がポジションを維持しやすい構造。
- コーナーから直線に入る部分では、外枠の馬にとってはややロスが生じやすい。
スタートからゴールまでの流れ
- スタート~向正面
- スタート直後はフラットな地形が続くため、ペースが速くなる傾向。
- 序盤のポジション争いが激しく、先行争いがカギ。
- 向正面~3コーナー
- 長めの直線でスピードが維持されやすい。
- 差し馬や追い込み馬はこの区間で流れに乗ることが重要。
- 3~4コーナー
- 緩やかなカーブを経て直線に入るため、外枠の馬にはやや距離ロスが発生。
- 先行馬がリードを保ちつつ、脚を溜めることが可能。
- 直線(501.6m)
- ダートとしては日本最長の直線で、追い込み馬にも十分なチャンスがある。
- ゴール前に急坂が控えており、余力を残している馬が有利。
傾向とポイント
- 脚質: 坂を克服できるスタミナのある先行馬が有利だが、直線が長いため差し・追い込み馬にもチャンス。
- 枠順: 内枠がやや有利で、特に先行馬には理想的。
- ペース: 序盤が速くなりやすく、中盤で息を入れる展開が多い。
まとめ
東京競馬場ダート1400mは、長い直線と急坂が特徴で、スピードだけでなく持久力も必要なコースです。特にゴール前の急坂が勝負の分かれ目となり、スタミナを残せる馬が有利になります。また、直線が長いため、差しや追い込み馬が台頭することも多いレース展開が見られます。
【根岸Sの過去の傾向】
1)1番人気馬が過半数の6勝
過去10年の人気別成績は、1番人気馬が【6.2.0.2】。過半数の6勝をあげ、連対率80.0%と非常に高くなっている。2番人気馬は【1.2.4.3】で複勝率70.0%と優秀。以下、6番人気馬が2勝、3番人気馬が1勝。10番人気以下は【0.1.2.64】で2着に1頭、3着に2頭激走している。3連単の配当はすべて7万円未満で、近2年は1万円未満の堅い決着となっている。
2)関西馬が好成績
出走馬の所属別成績は、栗東所属の関西馬が【8.10.9.86】で8勝をあげ、連対率15.9%・複勝率23.9%。昨年を含めて上位3着までを独占したのが8回と多い。対して、美浦所属の関東馬は【2.0.1.31】で2勝、連対率5.9%・複勝率8.8%。関西馬の方が勝利数、連対率・複勝率ともに好成績をあげている。なお、地方馬は【0.0.0.10】と苦戦傾向。
3)複勝率が高い4歳馬
年齢別成績は、4歳馬が【3.2.2.11】と3勝をあげ、複勝率38.9%でトップ。5歳馬は【4.2.2.25】で4勝をあげ、複勝率24.2%。6歳馬は【3.3.3.31】で3勝をあげ、複勝率22.5%。7歳以上では7歳は【0.1.0.32】で2着1回のみだが、8歳馬は【0.2.3.18】で3着以内に5頭好走しており、複勝率21.7%と侮れない。
4)距離短縮馬が狙い目
前走からの距離増減別成績は、前走同距離の1400m組が【2.4.5.55】と2勝で複勝率16.7%。距離延長の前走1200m組は【2.2.0.37】と2勝で、複勝率9.8%と低い。今回距離短縮組は【6.4.5.34】で過半数の6勝をあげ、複勝率30.6%と抜けて高い。この組の3着以内馬15頭中13頭は前走1ケタ着順に入っていた。
出展 : JRA-VAN
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【シルクロードS】
《2/2(日)・芝1200m・G3H》
京都競馬場芝1200mのコース特徴

出典:JRA
京都競馬場の芝1200mは、スピード勝負が展開されやすい直線主体の短距離コースです。平坦な地形とコーナー形状が特徴的で、レース展開において枠順や脚質が重要なポイントとなります。
コース形態
- 右回りの平坦コース。
- スタート地点は向正面の奥にあり、最初のコーナーまでの距離は約300m。
- ゴールまでの直線は平坦で約328.4m。
- 全体的にペースが速くなりやすい傾向があります。
坂の特徴
- 京都競馬場芝1200mには急坂がありません。
- スタートからゴールまでほぼ平坦な地形となっており、瞬発力やスピードが問われるコースです。
コーナーの特徴
- 1つ目のコーナーは比較的緩やかでスピードを落とさずに進入可能。
- 3~4コーナーは、緩やかなスパイラルカーブによりスピードを維持しやすい。
- 外枠の馬はコーナーでやや距離ロスが発生しやすいため、内枠が有利な傾向があります。
スタートからゴールまでの流れ
- スタート~向正面
- 平坦な向正面でスピードに乗りやすく、ハイペースになりがち。
- 先行争いが激しく、ポジション争いが重要。
- 3~4コーナー
- 緩やかなカーブを利用して先行馬がリードを保ちやすい。
- 差し馬はここで脚を溜めることが必要。
- 直線(328.4m)
- ゴール前は完全な平坦。
- 最後の直線が短いことから、逃げ馬や先行馬が粘り込むケースが多い。
- 差し馬や追い込み馬はスピードに乗った状態で直線に入らないと届きにくい。
傾向とポイント
- 脚質: 短い直線と平坦な地形から、先行馬や逃げ馬が有利。
- 枠順: 内枠の馬がコーナーでロスなく立ち回れるため有利。
- ペース: ハイペースになりやすく、後方待機の馬にとっては厳しい展開になりがち。
まとめ
京都競馬場芝1200mは、平坦でスピードを存分に発揮できるコースであり、瞬発力と加速力が求められます。特に逃げ馬や先行馬が有利な展開が多く見られ、内枠の馬がポジション取りで優位に立つケースが多いです。また、ゴール前の直線が短いため、差しや追い込み馬には展開の助けが必要となります。
シルクロードSの過去の傾向
1)勝ち馬は4番人気以内だが、相手は大穴も
人気別成績は1番人気【1.1.0.5】、2番人気【3.0.0.4】、3番人気【2.1.1.3】、4番人気【1.1.0.5】、5番人気【0.2.0.5】。1番人気が平凡で、2番人気や3番人気が良い。勝ち馬はすべて4番人気以内。6~10番人気【0.1.2.32】と11番人気以下【0.1.4.43】の連対率・複勝率があまり変わらないのも特徴。大穴の激走も十分見込める。
2)先行が勝ちやすい
脚質別成績(TARGET frontier JV基準)は逃げ【0.2.0.5】、先行【4.1.1.19】、中団【2.3.2.47】、後方【1.1.4.26】。逃げて好走した2頭はいずれも5番人気の馬。先行が勝率16.0%と最も勝ちやすい。後方の馬も届くが3着が多い。
3)まずは前走JRA重賞組に注目
前走JRA重賞【6.3.2.33】のうち京阪杯【3.2.0.8】と阪神C【2.1.0.3】の好走率が高い。スプリンターズS【1.0.0.10】組で好走したのは、18年ファインニードルだけ。同馬は既にG2勝ちがあり、同年に高松宮記念とスプリンターズSを制することになる実力馬だった。スワンSや富士S組からも好走馬は出ており、芝1200m以外の重賞でも大丈夫。
4)淀短距離SやラピスラズリS3着以内馬をマーク
前走オープン特別【1.3.4.56】は、2着、3着馬を拾うためにも軽視はできない。基本的には淀短距離SやラピスラズリSの3着以内馬をマークしたい。
出典:JRA-VAN