2月9日に開催される東京新聞杯ときさらぎ賞は、春の大舞台へとつながる重要なレース。
東京新聞杯は東京マイル戦ならではの決め手勝負が展開され、安田記念を見据えた実力馬が集結。
一方、きさらぎ賞はクラシックへの登竜門として注目され、将来のスター候補が顔をそろえます。
本記事では、それぞれのレースの過去傾向やコースの特徴を徹底分析。
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【東京新聞杯】
《2/9(日)・芝1600m・G3》
東京競馬場 芝1600mのコース特徴


出典:JRA
東京競馬場の芝1600m(通称「東京マイル」)は、日本競馬の中でも屈指のスピードと持久力が試されるコースです。スタート位置やコーナー形状、直線の坂などの特徴から、脚質による有利不利が明確に分かれやすいのが特徴です。
コース形態
- 左回りのワンターンコース(1周1600m)。
- スタート地点は向正面のポケット(通称「ダートコース脇ポケット」)にあり、最初のコーナーまで約542mと長い。
- ゴール前の直線は**約525.9m(JRA最長)**で、末脚を活かせる形状。
- コース全体の高低差は2.7mで、特に直線の坂が勝敗を左右するポイントとなる。
坂の特徴
- 直線半ばに高低差約2.0mの急坂が存在。
- 坂を登り切るにはスタミナとパワーが必要で、スピードだけの馬には厳しい展開になることも。
- 坂の影響で、早仕掛けの馬が最後に失速するケースが多い。
- スタート地点は緩やかな下り坂になっており、序盤はスムーズにスピードに乗りやすい。
コーナーの特徴
- 3コーナーまでの距離が長いため、先行争いが激しくならないことが多い。
- コーナーは比較的緩やかで、スピードを維持しやすい設計。
- スピードを持続させながら4コーナーを回ることが可能なため、ロングスパートが有効なコース形状になっている。
スタートからゴールまでの流れ
- スタート~向正面
- 長い直線で位置取りが決まりやすく、ペースは平均的になりやすい。
- 内外の枠順による有利不利は少なく、騎手の判断次第。
- 向正面~3コーナー
- スピードを維持しながら、馬群が徐々に縦長になることが多い。
- 先行勢はここで脚を溜めることが求められる。
- 3~4コーナー
- スピードを落とさずにコーナリングできるのが東京マイルの特徴。
- 早めに仕掛けた馬が直線で苦しくなることが多く、じっくり構えた馬が優勢になることも。
- 直線(525.9m)
- JRA最長の直線が待ち構えており、差し・追い込みが決まりやすい。
- 坂を超えてからの二の脚(加速力)が重要。
- 早めに抜け出すと坂の影響で失速するケースがあるため、ギリギリまで仕掛けを待つ騎手の腕も試される。
傾向とポイント
- 脚質: 直線の長さを活かせる差し・追い込み馬が有利。
- 枠順: 内外の有利不利は少ないが、外枠の方がスムーズに加速しやすい傾向。
- ペース: 3コーナーまでの距離が長いため、ハイペースになりにくいが、後半のロングスパートが主流。
- 坂対策: ゴール前の坂で伸びる持続力のある馬が強い。
まとめ
東京競馬場芝1600mは、JRA最長の直線と急坂が特徴で、スピードだけでなく持久力や末脚が問われるコースです。特に差し・追い込み馬が活躍しやすく、坂を越えた後の加速力が勝敗を分けるポイントとなります。
【東京新聞杯の過去の傾向】
1)3~5番人気の成績が良い
過去10年の人気別成績は1番人気【1.1.2.6】、2番人気【0.1.2.7】、3番人気【3.0.1.6】、4番人気【3.1.1.5】、5番人気【2.2.1.5】。1~2番人気よりも3~5番人気の方が成績が良く、回収値も高いのが特徴。6~10番人気【1.4.2.43】は2着が多め。11番人気以下【0.1.1.48】の激走は多くない。
2)差し・追い込みも十分届く
脚質別成績(TARGET frontier JV基準)は逃げ【3.1.0.6】、先行【1.1.3.28】、中団【5.5.5.44】、後方【1.3.2.42】。逃げは16年スマートレイアー、17年ブラックスピネル、ウインカーネリアン(23年1着、24年2着)が好走しており要注意。先行は意外と好走率が低く、中団の方が断然強い。後方も複勝率は12.5%ある。近2年の結果を見ると、逃げ~先行に注目が集まるかもしれないが、差し・追い込みも十分届く。
3)内枠有利
枠番別成績は1枠【3.0.1.12】、2枠【2.2.0.14】、3枠【1.2.0.16】、4枠【2.2.1.14】、5枠【1.1.2.15】、6枠【1.1.2.15】、7枠【0.1.2.17】、8枠【0.1.2.17】。明らかに内枠の成績が良く、外枠が厳しい。これはDコース使用の影響が大きいと考えられる。
4)前走3勝クラスの勝率が高い
前走クラス別成績はJRA・重賞【6.5.9.75】、海外【0.1.0.2】、オープン特別【0.3.1.36】、3勝クラス【4.1.0.7】。3勝クラスの勝率が33.3%と突出しており、15年ヴァンセンヌ、19年インディチャンプ、21年カラテ、22年イルーシヴパンサーが勝利している。JRA重賞組の中ではG1【4.3.2.15】が非常に優秀で、単勝回収値も135ある。
出展 : JRA-VAN
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【きさらぎ賞】
《2/9(日)・芝1800m・G3》
京都競馬場芝1800mのコース特徴


出典:JRA
京都競馬場の芝1800mは、スピードと持続力が求められるコースで、比較的フラットな構造ながら、コーナーでの位置取りやロングスパートの駆け引きが重要になります。以下に、コース形態や坂、コーナーの特徴を詳しく解説します。
コース形態
- 右回りの1周コースで、芝1800mのスタート地点は向正面の2コーナー奥にあります。
- 最初のコーナー(3コーナー)までの距離は約600mと長く、序盤のポジション争いは比較的穏やか。
- ゴール前の直線は約404mと標準的な長さ。
- コース全体の高低差は3.1mで、特に4コーナーから直線にかけての坂が勝敗を分けるポイントとなります。
坂の特徴
- 京都競馬場は全体的に緩やかなアップダウンがあるものの、直線部分には目立った急坂がないため、スピードを維持しやすい。
- 3コーナーから4コーナーにかけて緩やかな下り坂になっており、ここでの加速が重要。
- 直線はほぼ平坦なため、先行馬が粘りやすい傾向にある。
コーナーの特徴
- 3~4コーナーは比較的緩やかで、スピードを維持しやすい設計。
- スパイラルカーブが採用されており、外を回る馬もスムーズに加速できる。
- 4コーナー出口での位置取りが非常に重要で、直線が長くないため、前にいる馬が有利になりやすい。
スタートからゴールまでの流れ
- スタート~向正面
- スタート後はしばらく平坦が続き、最初のコーナーまでの距離が長いため、ペースは落ち着きやすい。
- 先行馬はポジションを確保しやすく、無理なくレースを進めることが可能。
- 向正面~3コーナー
- 徐々にペースが上がり、3コーナーの入り口で動きが出る。
- 下り坂を利用して加速する馬が多く、ここで脚を溜められるかが重要。
- 3~4コーナー
- スパイラルカーブを利用して徐々に加速できる。
- 外を回る馬もスムーズに加速できるが、距離ロスに注意が必要。
- 直線(404m)
- 平坦な直線のため、粘り込む先行馬が有利になりやすい。
- 差し・追い込み馬は、4コーナーである程度の位置を確保しないと届きにくい。
傾向とポイント
- 脚質: 先行馬が有利で、逃げ・先行勢の押し切りが多い。
- 枠順: 内枠の馬がコーナーでロスなく立ち回れるため有利。
- ペース: ミドルペースが基本で、3~4コーナーでの仕掛けが重要。
- 仕掛けどころ: 3コーナーの下り坂からスムーズに加速できるかが勝負のポイント。
まとめ
京都競馬場芝1800mは、スピードの持続力と立ち回りの巧さが問われるコースです。序盤は落ち着いたペースになりやすく、スパイラルカーブを利用したロングスパートが有効。直線が平坦なため、逃げ・先行馬が有利な傾向が強く、差し馬は3~4コーナーでの仕掛けが重要になります。
きさらぎ賞の過去の傾向
1)中位人気馬に要注意
過去10年、1番人気は【4.1.2.3】、2番人気は【1.4.2.3】でともに複勝率70.0%と上々の成績。ただ、最大でも12頭立てと多頭数にはならない中で6~8番人気が【2.1.4.23】同23.3%を記録するなど、出走頭数も加味すると買いづらそうな人気の馬も多く好走している。3連単は1000円台が2回ある一方で14万馬券も出ており、人気サイドばかりに偏らないように注意したい。
2)京都では4枠以内が優勢
過去10年のうち京都で行われた7回の枠番別成績では、3枠と4枠がともに複勝率57.1%をマーク。これら1~4枠が【4.4.4.16】複勝率42.9%に対し、5~8枠は【3.3.3.26】同25.7%と差がある。特に不振なのは6枠【0.0.1.7】で、内では2枠のみ【0.1.0.6】と今ひとつだ。
3)関東馬の好走は人気馬のみ
東西の所属別では関東馬が【1.1.1.11】複勝率21.4%で、好走した3頭はすべて2番人気以内。関西馬が【9.9.9.52】と好走馬の大半を占めている。この関西馬のうち、前走も関西で出走していた馬は【8.6.8.39】複勝率36.1%、前走は関東で出走していた馬が【1.3.1.12】同29.4%と、関西での連続出走馬がやや優勢だ。
4)前走1勝クラス勝ち馬に注目
前走クラス別で好走馬がもっとも多い1勝クラス組は【4.5.3.21】複勝率36.4%。特に前走1着馬が【4.3.1.3】複勝率72.7%と抜群で、同2~3着馬は【0.2.2.6】同40.0%。重賞組【4.3.4.17】同39.3%では、前走4着以内馬が【2.3.1.5】同54.5%、5着以下だった馬は【2.0.2.12】同25.0%と差がある(ほかに前走競走中止が3着1回)。その他、新馬戦組は【2.1.1.12】同25.0%、未勝利戦組は【0.0.2.10】。オープン特別組は【0.1.0.3】と該当馬が少ない。
出典:JRA-VAN