2月15日・16日に行われる「クイーンカップ(GⅢ)」「京都記念(GⅡ)」「共同通信杯(GⅢ)」の3レースは、それぞれクラシックや古馬重賞戦線に向けた重要な一戦です。
クイーンCは3歳牝馬のトライアル的な位置づけ、京都記念はGⅠ戦線を見据えた実力馬の激突、そして共同通信杯はクラシックを占う注目のレースとして、多くの競馬ファンの関心を集めます。
本記事では、過去のレース傾向とコースの特徴を詳しく分析し、勝ち馬を見抜くためのポイントを解説します。
どの馬が好走条件を満たしているのか、一緒に探っていきましょう!
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【クイーンC】
《2/15(土)・芝1600m・G3》
東京競馬場 芝1600mのコース特徴

出典:JRA
東京競馬場の芝1600m(通称「東京マイル」)は、日本競馬の中でも屈指のスピードと持久力が試されるコースです。スタート位置やコーナー形状、直線の坂などの特徴から、脚質による有利不利が明確に分かれやすいのが特徴です。
コース形態
- 左回りのワンターンコース(1周1600m)。
- スタート地点は向正面のポケット(通称「ダートコース脇ポケット」)にあり、最初のコーナーまで約542mと長い。
- ゴール前の直線は**約525.9m(JRA最長)**で、末脚を活かせる形状。
- コース全体の高低差は2.7mで、特に直線の坂が勝敗を左右するポイントとなる。
坂の特徴
- 直線半ばに高低差約2.0mの急坂が存在。
- 坂を登り切るにはスタミナとパワーが必要で、スピードだけの馬には厳しい展開になることも。
- 坂の影響で、早仕掛けの馬が最後に失速するケースが多い。
- スタート地点は緩やかな下り坂になっており、序盤はスムーズにスピードに乗りやすい。
コーナーの特徴
- 3コーナーまでの距離が長いため、先行争いが激しくならないことが多い。
- コーナーは比較的緩やかで、スピードを維持しやすい設計。
- スピードを持続させながら4コーナーを回ることが可能なため、ロングスパートが有効なコース形状になっている。
スタートからゴールまでの流れ
- スタート~向正面
- 長い直線で位置取りが決まりやすく、ペースは平均的になりやすい。
- 内外の枠順による有利不利は少なく、騎手の判断次第。
- 向正面~3コーナー
- スピードを維持しながら、馬群が徐々に縦長になることが多い。
- 先行勢はここで脚を溜めることが求められる。
- 3~4コーナー
- スピードを落とさずにコーナリングできるのが東京マイルの特徴。
- 早めに仕掛けた馬が直線で苦しくなることが多く、じっくり構えた馬が優勢になることも。
- 直線(525.9m)
- JRA最長の直線が待ち構えており、差し・追い込みが決まりやすい。
- 坂を超えてからの二の脚(加速力)が重要。
- 早めに抜け出すと坂の影響で失速するケースがあるため、ギリギリまで仕掛けを待つ騎手の腕も試される。
傾向とポイント
- 脚質: 直線の長さを活かせる差し・追い込み馬が有利。
- 枠順: 内外の有利不利は少ないが、外枠の方がスムーズに加速しやすい傾向。
- ペース: 3コーナーまでの距離が長いため、ハイペースになりにくいが、後半のロングスパートが主流。
- 坂対策: ゴール前の坂で伸びる持続力のある馬が強い。
まとめ
東京競馬場芝1600mは、JRA最長の直線と急坂が特徴で、スピードだけでなく持久力や末脚が問われるコースです。特に差し・追い込み馬が活躍しやすく、坂を越えた後の加速力が勝敗を分けるポイントとなります。
【クイーンCの過去の傾向】
1)堅めの決着が目立つ
過去10年の人気別成績は、1番人気馬が【4.1.2.3】。昨年のクイーンズウォークら4勝をあげ、連対率50.0%・複勝率70.0%。2番人気馬は【4.2.1.3】で22年プレサージュリフトら4勝をあげ、連対率60.0%・複勝率70.0%。以下、3・6番人気馬が1勝ずつ。3着以内馬はほぼ7番人気以内におさまっており、8番人気以下は【0.0.1.77】で3着1回(12番人気)のみ。3連単の配当では10万円以上が1回のみで、2万1千円未満が8回と堅めの決着が目立つ。
2)好走率が高い関西馬
出走馬の所属別成績は、数が多い美浦所属の関東馬が【5.5.7.85】。21年アカイトリノムスメら5勝をあげ、連対率9.8%・複勝率16.7%。対して栗東所属の関西馬は【5.5.3.28】で一昨年のハーパーら5勝をあげ、連対率24.4%・複勝率31.7%。関西馬は出走数が関東馬の半数以下ながら同数の連対馬を出しており、勝率・連対率・複勝率ともに大きく上回っている。なお、地方馬は【0.0.0.5】ですべて着外に敗れている。
3)キャリア3戦の馬が好成績
キャリア別成績は、3戦の馬が【4.3.3.22】。20年ミヤマザクラら最多の4勝をあげ、連対率21.9%・複勝率31.3%でともにトップ。2戦の馬は【3.1.2.26】で15年キャットコインら3勝をあげ、複勝率18.8%。4戦の馬は【2.2.3.24】で複勝率22.6%、1戦の馬は【1.3.1.18】で同21.7%。勝ち馬はすべて4戦以内の馬から出ている。5戦の馬は【0.1.1.10】複勝率16.7%で、6戦以上の馬は【0.0.0.18】で不振傾向にある。
4)ノーザンファーム生産馬で前走連対組に注目
生産者別成績は、ノーザンファーム生産馬が【9.7.9.24】。昨年のクイーンズウォークまで9連勝中で、連対率32.7%・複勝率51.0%と高い。この組で前走連対した馬は【8.5.4.11】で連対率46.4%・複勝率60.7%と非常に優秀だ。他では社台コーポレーション白老ファーム組が【1.0.0.3】で、15年キャットコインが優勝。社台ファーム組は【0.2.0.19】で勝ち馬が出ておらず、連対率・複勝率9.5%となっている。
出展 : JRA-VAN
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【京都記念】
《2/16(日)・芝2200m・G2》
京都競馬場芝2200mのコース特徴

出典:JRA
京都競馬場の芝2200mは、持続力と立ち回りの巧さが求められるコースで、スタート位置や坂の影響、コーナーの形状によってレース展開が大きく左右されます。以下に、詳しく解説します。
コース形態
- 右回りの1周半コースで、芝2200mのスタート地点は向正面の2コーナー奥。
- 最初のコーナー(1コーナー)までの距離は約500mと長く、先行争いが落ち着きやすい。
- コース全体の高低差は4.3mと、アップダウンが比較的大きい。
- ゴール前の直線は約404mで、JRAの中では標準的な長さ。
坂の特徴
- スタート直後は上り坂になっており、ここで一気にペースが上がることは少ない。
- 3コーナー手前から緩やかな下り坂に入り、ここから加速する馬が多い。
- 直線はほぼ平坦で、坂による急激な減速は起こりにくい。
- 京都競馬場にはゴール前の急坂がないため、先行馬が粘りやすい傾向がある。
コーナーの特徴
- 1~2コーナーは比較的緩やかで、隊列が整いやすい。
- 3~4コーナーにはスパイラルカーブが採用されており、ここでスムーズに加速できるかがポイント。
- 外を回る馬もコーナリングしやすいが、距離ロスには注意。
スタートからゴールまでの流れ
- スタート~1コーナー
- スタート後は上り坂があるため、ペースは落ち着きやすい。
- 先行争いは比較的穏やかで、スムーズにポジションを確保しやすい。
- 1~2コーナー
- 長い距離を活かして、各馬が折り合いをつけながら進む。
- コーナーは緩やかで、ペースが極端に上がることは少ない。
- 向正面~3コーナー
- 徐々にペースアップし、ここでの駆け引きが重要になる。
- 3コーナー手前から下り坂に入るため、ここで仕掛ける馬も多い。
- 3~4コーナー
- スパイラルカーブを利用して徐々に加速することが可能。
- 直線勝負の馬はこの辺りでポジションを上げる必要がある。
- 直線(404m)
- 平坦な直線のため、先行馬が粘り込みやすい。
- 差し・追い込み馬は4コーナーでの位置取りが非常に重要。
傾向とポイント
- 脚質: 先行馬が有利で、逃げ・先行勢の粘り込みが多い。
- 枠順: 内枠の馬がコーナーでロスなく立ち回れるため有利。
- ペース: スローペースになりやすく、ロングスパート戦になりがち。
- 仕掛けどころ: 3コーナー手前の下り坂を活かして加速できるかがカギ。
まとめ
京都競馬場芝2200mは、序盤はゆったり流れやすく、3コーナーの下り坂からペースアップするコースです。直線が平坦なため、逃げ・先行馬が有利で、差し馬は4コーナーまでにある程度の位置を取ることが必要。 スパイラルカーブを活かしたロングスパートが勝敗を分けるのが特徴です。
京都記念の過去の傾向
1)1、3番人気が好成績
過去10年の人気別では、1番人気【3.2.2.3】と3番人気【3.3.1.3】が複勝率70.0%の好成績。次いで6番人気が【2.1.2.5】同50.0%、4番人気が【1.1.2.6】同40.0%。7番人気以下は【1.1.1.53】と苦しい。3連単は2022年に67万馬券が出たが、他は5万円台以下。過半数の6回で2万円を切っている。
2)4、5歳で9勝
年齢別では4歳が【4.7.3.18】複勝率43.8%と抜群。5歳は【5.0.3.18】同30.8%で、勝率では19.2%と4歳(12.5%)を上回る。6歳は【0.2.1.21】複勝率12.5%、7歳以上は【1.1.3.29】同14.7%だが、7歳以上は好走した5頭すべて5番人気以下だった。
3)優勝馬の馬番は3~8番
過去10年のうち京都で行われた7回の馬番別では、9番より外は【0.3.1.20】と勝ち馬がおらず複勝率も16.7%止まり。また内の1~2番も【0.1.2.11】と1連対にとどまり同21.4%。中の3~8番では5番以外は勝利を挙げており、計【7.3.4.27】複勝率34.1%と優秀だ。
4)前走G1組に注目
前走クラス別では海外G1組が【2.1.1.0】複勝率100%で、中央G1組も【5.3.5.20】同39.4%と優秀。凱旋門賞、有馬記念、天皇賞(秋)以外ならひと桁着順には入っていることが条件だ。中央G2組は【2.2.4.35】同18.6%、中央G3組は【1.4.0.17】同22.7%で、前走オープン特別以下からの好走はない。
出典:JRA-VAN
【共同通信杯】
《2/16(日)・芝1800m・G3》
東京競馬場芝1800mのコース特徴

出典 : JRA
東京競馬場の芝1800mは、持続力と瞬発力の両方が求められるコースで、長い直線とゴール前の急坂が勝敗を分けるポイントとなります。スピードだけでなく、坂を克服できるスタミナが重要な要素です。
コース形態
- 左回りのワンターンコース。
- スタート地点は向正面のポケット(ダートコース脇ポケット)で、最初のコーナーまで約350m。
- ゴール前の直線は**約525.9m(JRA最長)**で、差し・追い込みが決まりやすい。
- コース全体の高低差は2.7mと、比較的アップダウンのあるコース。
坂の特徴
- ゴール前に高低差約2.0mの急坂があり、最後の伸びが重要。
- 直線での瞬発力だけではなく、坂を乗り越えるスタミナが必要。
- 早めに仕掛けすぎると坂で失速するケースが多い。
- スタート地点はやや下り坂になっており、序盤はスピードに乗りやすい。
コーナーの特徴
- 3~4コーナーのカーブは緩やかでスピードを維持しやすい設計。
- スパイラルカーブではないため、コーナーでのペースアップが重要。
- 外枠の馬はコーナーでのロスが大きくなる可能性があるが、直線が長いため挽回可能。
スタートからゴールまでの流れ
- スタート~向正面
- 緩やかな下り坂でペースが上がりやすい。
- 先行争いは激しくなりにくく、各馬がスムーズに隊列を形成しやすい。
- 向正面~3コーナー
- ペースが落ち着きやすく、後方待機勢が脚を溜める展開が多い。
- 向正面が長いため、ロングスパートを仕掛ける馬もいる。
- 3~4コーナー
- 緩やかなカーブでスピードを維持しやすい。
- ここでの仕掛けが早いと、直線の坂で失速するリスクがある。
- 直線(525.9m)
- JRA最長の直線で、差し・追い込み馬が活躍しやすい。
- ゴール前の急坂を超えてから、二の脚(加速力)が問われる。
- 早仕掛けは危険で、坂を超えてからの瞬発力が勝敗を左右する。
傾向とポイント
- 脚質: 直線が長いため、差し・追い込み馬が有利。
- 枠順: 内外の有利不利は少なく、外枠でも十分戦える。
- ペース: 序盤は流れが落ち着きやすく、中盤からロングスパートの展開になりやすい。
- 坂対策: ゴール前の坂で失速しないスタミナと持続力が必須。
まとめ
東京競馬場芝1800mは、JRA最長の直線と急坂が特徴で、スピードと持久力を兼ね備えた馬が有利になります。特に差し・追い込み馬の台頭が多く、坂を越えた後の加速力が勝敗を分けるポイントとなります。
共同通信杯の過去の傾向
※2019年は7頭立てで複勝式2着払いだったが、便宜上3着内率を複勝率として表記する。
1)レベルが高く、実績馬でも勝つのが難しい
過去10年の人気別成績は1番人気【0.4.2.4】、2番人気【1.0.2.7】、3番人気【5.1.1.3】、4番人気【2.1.2.5】、5番人気【0.2.0.8】。1番人気は複勝率こそ60.0%あるが、意外にも未勝利。15年ドゥラメンテ、19年アドマイヤマーズ、22年ジオグリフ、24年ジャンタルマンタルといった馬が2着に敗れている。例えば、24年の勝ち馬はジャスティンミラノであり、決してジャンタルマンタルが走らなかったわけではない。近年、クラシックに直結する度合いが高まり、ハイレベルなレースになっているので、実績馬でも勝つのが難しい一戦だ。
2)先行の成績が抜群
脚質別成績(TARGET frontier JV基準)は逃げ【0.2.2.8】、先行【6.4.4.16】、中団【3.4.3.23】、後方【1.0.1.27】、マクリ【0.0.0.2】。24年はパワーホールが9番人気で3着と激走するなど、逃げは複勝回収値が高い。先行は勝率20.0%、連対率33.3%、複勝率46.7%とかなり優秀。単・複回収値も100%を超えている。中団も連対率21.2%、複勝率30.3%と悪くない。後方からの追い込みだけはきつい。
3)1枠の成績が優秀
枠番別成績は1枠【3.1.1.5】が勝率30.0%、連対率40.0%、複勝率50.0%と最も優秀。Dコース使用なので、前週の東京新聞杯同様、1枠は要注意だ。一方で2枠と3枠はあまり成績が良くない。6枠【3.1.2.10】が2番目に成績が良い。7枠と8枠からも勝ち馬は出ており、外枠が不利という感じはしない。
4)1戦1勝の素質馬を探せ
前走クラス別成績は新馬【3.3.2.7】が勝率20.0%、連対率40.0%、複勝率53.3%と最も優秀。15年はリアルスティールが3番人気1着、22年はダノンベルーガが3番人気1着、24年はジャスティンミラノが4番人気1着。まずは1戦1勝の素質馬がいるか探してみよう。前走JRA重賞【3.5.7.37】と前走1勝クラス【4.2.1.16】の比較は、後者の方が成績が良い。前走未勝利【0.0.0.10】は厳しい。
出典 : JRA-VAN