香港を代表するスプリントGⅠ「香港スプリント」や「チェアマンズスプリントプライズ」が行われるシャティン競馬場・芝1200mコース。
スピードだけでなく、展開や適性にも大きく影響されるこのコースのポイントを、初心者にもわかりやすく解説します。
シャティン競馬場 芝1200mのコース特徴
画像引用：JRA-VAN
◆ スタート地点とレイアウトの基本
- スタートは向正面の中ほど
- 最初のコーナー（3コーナー）までの距離は約300m
- ゴールまでの最後の直線は430m
芝1200mのスタート地点は、向正面の中間地点。すぐ外側には運河やサイクリングコースがあり、風景が開けているため、集中力に欠ける馬は輪乗りの段階から注意が必要です。
◆ 激しい先行争い！コーナーまでが近い
スタートから3コーナーまでの距離がわずか約300mと短いため、序盤のポジション争いが非常に激しくなりやすいのが特徴。
- 小柄な馬や揉まれ弱いタイプは不利になりやすい
- スムーズに先行できるパワータイプが有利
また、3コーナーまでは緩やかな上り坂になっており、スピードだけでなく坂に対応する脚力とパワーも求められるタフな設計です。
◆ コーナーはバンク状、スムーズな加速が可能
3コーナー以降はコース外側が高くなったバンク状の形状になっており、スピードを落とさずコーナーを回れる設計。4コーナーでフラットに戻り、シュートコースと合流して最後の直線へ。
このバンク設計により、コーナー加速が得意な馬がリズムを保ちやすい一方、バランスを崩す馬には不利になる可能性もあります。
◆ 直線は下り坂！外から切れ込む差し馬に注目
- 最後の直線：430m
- ゴールに向かって緩やかな下り坂
- コース断面は「カマボコ状」＝中央が盛り上がっている
直線は見た目以上に下り勾配があり、スピードに乗りやすい構造。さらにコース全体がカマボコ状になっているため、外から差してくる馬が内に切れ込んで伸びるシーンが多く見られるのも特徴の一つです。
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◆ まとめ｜スタートダッシュ＆パワーが鍵を握る舞台
- 香港・シャティン競馬場の芝1200mは、
- スタート直後の先行争い
- 上り坂を越えるパワー
- バンクコーナーでの加速
- 直線での下りスパート
と、展開がダイナミックに変化する多面的なスプリントコースです。
内枠・外枠による有利不利だけでは語れず、馬の性格や走りのフォーム、スピード持続力、コース取りなど、様々な要素が複雑に絡み合うレースになるため、予想のしがいもたっぷり！
国際GⅠの舞台として多くの注目を集めるこの距離、ぜひコース特性を把握したうえでレース観戦・予想を楽しんでください！
