国際G1・香港カップやクイーンエリザベスⅡ世カップが行われる、シャティン競馬場の芝2000mコース。
その舞台には、独特なスタート位置やペース変化、そして外差しが決まりやすい直線の仕掛けどころなど、勝敗を左右するポイントが詰まっています。
ここでは、芝2000mコースの特徴や傾向、押さえておきたい戦略をわかりやすく解説します。
香港・シャティン競馬場 芝2000mのコースの特徴

画像引用 : JRA
香港カップやクイーンエリザベスⅡ世カップといった国際GⅠが行われる芝2000mコース。中距離らしい持久力と瞬発力の両方が求められる舞台です。
◆ スタートはスタンドの目の前!
- スタート地点:観客席のすぐ前
- スタート時の歓声や音でテンションが上がりやすい馬は注意
- 最初のコーナーまでの距離が短い(約250m)
スタート地点が観客席の真ん前にあるため、音や雰囲気に敏感な馬は発汗やテンション上昇に注意が必要です。また、最初の1コーナーまでの距離が短く、序盤は激しい先行争いになりやすいです。
◆ 序盤の位置取りがレースのカギ
- コーナーまでが近いため、スタートから先行争いが激化
- 特に内枠の馬はプレッシャーが大きい
- 前に入られないように無理に出していくと、折り合いを欠く可能性あり
内枠から先行したい馬はスタート直後に勢いをつけざるを得ず、結果的にリズムを崩しやすいリスクもある。一方、外枠は距離ロスがあるものの、冷静に出られるメリットがあります。
◆ 中盤は落ち着いたペースで進行
- 最初の400m:26秒前後(落ち着いた入り)
- その後の800m:24秒台前半のラップで一定のペース
1~2コーナーを抜けたあとは比較的落ち着いた流れになることが多く、折り合い重視・脚をためる戦法が有効です。この部分で無駄な脚を使わないことが、後半の伸びにつながります。
◆ 後半は一気のギアチェンジが鍵
- 3コーナー手前から徐々にペースアップ
- 最後の800mはマイル戦と同じような速いラップに
3コーナー手前から一気にスピードが上がっていき、ラスト800mは上がり勝負に突入します。加速力・反応の良さが要求されるため、一瞬の切れ味を持つタイプが有利です。
◆ カマボコ状の断面と直線の攻防
- シャティンの芝コースはカマボコ状の断面(外側が高い)
- 外を回った馬は内に切れ込みながら伸びてくる
外からの差し馬は、コースの傾斜を利用して内へ寄せながら加速できるため、直線では豪快な差し脚を繰り出すシーンも多いです。逆に言えば、内で動けない馬は包まれて不利になることも。
◆ ラップ構成(重賞クラスの参考)
- 0〜400m:26秒前後(ゆったり)
- 400〜1200m:24秒台前半×2(一定ペース)
- 1200m〜ゴール:23秒台 → 22秒台へ加速(末脚勝負)
スタート直後は落ち着き、後半になるにつれて加速していく「ビルドアップ型」のラップが特徴です。
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◆ まとめ|折り合い・加速・脚質の総合力が問われる舞台
シャティン競馬場・芝2000mは、
- スタート地点が騒がしく、テンション管理が大切
- 序盤の先行争いが激しいが、中盤は落ち着く
- 後半は一気のギアチェンジ+直線の加速勝負
という構造になっており、先行・差しどちらにもチャンスがあるコースです。ただし、位置取りと仕掛けのタイミング次第で明暗が分かれるため、騎手の判断力も問われる難しい舞台といえるでしょう。
香港カップ、クイーンエリザベスⅡ世カップなどを観戦・予想する際には、ぜひこの特徴を踏まえて展開をイメージしてみてください。