高知競馬場は「地方競馬で最も重い砂」と言われるほど、他場とは一線を画すタフな馬場が特徴です。
特に「高知ファイナルレース」では、荒れる展開や紛れが多く、馬場状態の把握が的中に直結します。
本記事では、高知競馬場の【砂の構造】から【馬場状態別の傾向】【脚質・枠順・血統】、そして【予想に活かせる実戦ポイント】まで、全て網羅してお届けします。
◆ 高知競馬場のダート砂|特徴と構造
✅ 砂質と構造
- 使用砂:海砂(粒子サイズ2mm以下、シルト分1%未満)
- 厚さ:
- 最内(内ラチ沿い):14〜15cm
- 外ラチ沿い:約11cm
- 特徴:内側ほど深く、脚が沈みやすい設計。外に行くほど軽く、逃げ切りしやすい。
この砂の深さ・重さが、JRAや他地方競馬場(名古屋・園田など)よりも明らかに「パワーと持久力が問われる馬場」を形成しています。
◆ 馬場状態(良・稍重・重・不良)の割合と変化
▶ 過去5年間の馬場状態の傾向(おおよその割合)
馬場状態 | 割合(2020〜2024年) | 特徴 |
---|---|---|
良馬場 | 約20〜25% | 最近増加傾向。砂入替効果で乾きやすくなった |
稍重 | 約10〜15% | 晴天後の回復過程。軽めのパワー型が優位 |
重馬場 | 約35% | 最も多い開催条件。力の要る逃げ馬が優位 |
不良馬場 | 約25〜30% | 雨直後。表面水分で滑りやすくスピード出る反面、馬によって得手不得手が分かれる |
※以前はほぼ「重~不良」一辺倒だったが、2022年以降の砂改修で「良馬場開催日数が年12→30日」と2倍以上に増えた(出典:keiba.go.jp)
◆ 馬場状態によるレース傾向の違い
▶ 良馬場・稍重
- 乾いた砂で脚抜きが重く、スタミナと立ち回りが問われる。
- 逃げ>先行>差し>追込の序列は変わらず、差し馬も届く展開が増える。
- 時計はややかかり、勝ちタイム:1,400mで1:33台が目安。
▶ 重・不良馬場
- 表面が湿り締まって、スピードが乗る。
- 逃げ・先行が止まらない展開が多い。
- 枠順の有利不利が小さくなり、「最内1枠逃げ切り」もあり得る。
- 勝ちタイム:1,400mで1:30〜1:31台も可能。
◆ 枠順傾向|中枠が王道、内は注意、外は展開次第
▶ 枠番別成績(2020〜2024 高知1400m)
枠 | 勝率 | 複勝率 | 傾向 |
---|---|---|---|
1枠 | 7.2% | 19.5% | 最内深砂でスピード落ちやすく苦戦気味 |
2~5枠 | 10〜11% | 30%前後 | 王道。先行・差しが最もバランス良く展開 |
6~8枠 | 8〜9% | 23〜26% | 外に逃げる展開なら一発あり。距離ロスあり |
◆ 脚質傾向|基本は逃げ先行。差しは馬場次第
- 逃げ:勝率30%超(重・不良で特に強い)
- 先行:堅実タイプ。安定感あり
- 差し・追込:良馬場で届く傾向もあるが、地方らしく基本は届きにくい
逃げ馬に乗れる騎手(赤岡・多田羅・岡村卓など)を重視する予想が正攻法
◆ 血統傾向|高知の砂で走る血統はこれだ!
系統 | 特徴 | 傾向 |
---|---|---|
クロフネ系 | ダート適性+重馬場◎ | 重・不良の先行競馬で信頼 |
フジキセキ系 | パワー×スピード兼備 | 安定性と仕上がり早が強み |
アグネスデジタル系 | 地方競馬で走る血統 | 地力型、湿った馬場に強い |
ロードカナロアやキンシャサ系は「軽すぎて不発」のケースも多く、馬場次第で評価を下げる。
◆ 高知ファイナルレースに効く5つの鉄則
- 当日の馬場状態を正確に把握する(公式発表は11:30)
- 重・不良なら逃げ&先行の穴馬に注意
- 良馬場なら差し・血統を再評価
- 中枠から先行できる馬を最優先
- 地方騎手の癖と相性を確認(逃げられる騎手か)
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◆ 最終まとめ|「高知の砂を制す者がファイナルを制す」
高知競馬場の砂は重く、枠順や脚質に強い影響を与えます。
特にファイナルレースでは「人気薄の逃げ切り」「外枠先行の一発」「内の砂深で沈没」など、馬場と展開の読みが明暗を分けるケースが多発。
本記事で押さえた情報をレース直前まで活かし、天候・馬場状態・脚質バランスを見極めることで、荒れやすい高知ファイナルでも“軸とヒモ”の精度を高められるはずです。
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